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入り江の奥に寄り添う「千石船と船大工の里」
中世から港があり、佐渡金山繁栄期の17世紀を経て、江戸後期から明治初期にかけては北前船稼業として発展。小さな入り江に面して、船板などを利用した板壁の民家100余棟が密集する町並みは、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。民家3棟が公開(有料)されており、集落全体が船の仕事に従事した歴史を今に伝えます。
史跡 佐渡金山
日本最大の金山が見せる壮大な歴史ロマン 佐渡金銀山400年の歴史を伝える史跡。江戸金山絵巻(宗太夫坑)コースでは、人形を使って当時の採掘作業を忠実に再現。明治官営鉱山(道遊坑)コースには、明治期以降の近代化産業遺産群が残ります。さらに「東洋一の選鉱場」「日本初の西洋式竪坑」などの施設をガイド付きで巡るコースもあり、壮大なスケールに驚かされます。
京町通り
佐渡奉行所と金山を結ぶ歴史の道 相川金銀山と奉行所を結ぶメインストリート。「時鐘楼」のある下京町から中京町、上京町へと坂道を上ります。かつて鉱山関係者の住居や多くの商店が軒を並べた通りは、細い路地も随所に見られ、往時の都市計画の名残りを留めています。6月初旬、当時の姿のまま「相川音頭」で踊り流す「宵乃舞」は、京町通りを象徴するイベントです。
千畳敷
弁天崎沖合に広がる下相川の景勝地 相川町市街地の北端、下相川の海岸にある岩礁。平坦な広い形状から千畳敷と呼ばれ、古くから名勝地として知られています。堤防に向かって海の上を橋がかかっており、迫りくる日本海の波や岩礁の様子を眺められます。波が穏やかな日には遊歩道を散策する人の姿も見られ、近隣の人々の憩いの場でもあります。
ドンデン山
キャンプ場も人気、天然芝の爽やかな高原 正式名はタダラ峰ですが、900メートル級の3つの山を合わせた高原一帯を「ドンデン山」と呼んでいます。頂の丸い山の意味「鈍嶺(どんでん)」に由来する通称が示すように険しい大佐渡山地のほぼ中央で、唯一穏やかな山容を見せています。あたりは高山植物や山野草の宝庫。「新日本百名山」や「花の百名山」に数えられ、春から初夏にかけてトレッキング客でにぎわいます。
夫婦岩
佐渡七浦海岸のシンボル夫婦岩 「古事記」の国生み神話に由来するとされる大きな二つの岩。向かって右が夫の岩で高さ22.6m、左側が妻の岩で高さが23.1m。七浦海岸の波を受けて寄り添うように立ち、縁結びのご利益も期待されます。国生み神話の伝説として佐渡に伝わる「猫岩」「帆かけ岩」など周辺には岩礁が散在し、自然の造形美を楽しむことができます。
竜王洞
琴浦洞窟の神秘的な光景 変化に富んだ琴浦の洞窟群のなかでも竜王洞は“佐渡版青の洞窟”と呼ばれる佐渡最大の溶岩洞窟です。イタリアの青の洞窟と同様に、天気の良い日に太陽が差すと海の色が美しい青色に光って見えます。シーカヤックで奥へ進み、幻想的な光景を楽しむ体験ツアーも実施されています。
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